薔薇の迷夢

ピチレモンについて書かれた日記

今年のオーディションは「受かりやすかった」のか?

ということで、一見、今回のオーディションが「易しくなった」「受かりやすかった」と感じるかもしれません。「今年は7人も合格したんだから、いつもに比べ受かりやすかったはずだ」―――。

しかし、実際は全く違います。今回は応募総数が過去最多であったことは、すでに述べました。そこで、実質合格率で比較してみます。ここでいう「合格率」とは「応募総数に占める合格者の割合」。簡単に言うと「合格しやすさ」です。

すると、2010年の合格率は、0.08%。これは、第13回までが常に合格率0.10%を超えていたことを考えると、決して「易しい」とはいえないと分かります。

つまり、応募者が多くなったから、それにともない、ある程度、合格者も多くなったにすぎません。応募数がほとんど変わらない場合に、合格者だけが増えたのなら、「易しくなった」といえますが、応募数が過去最多となった今回、7人も合格させたにも関わらず、合格率は、たった0.08%にとどまったのです。

加えて、応募総数が過去最多ということは、オーディションの規模が大きくなったことを意味します。規模が大きいということは、多くの人が参加するということであり、母集団が増えれば増えるほど、必然オーディション自体のレベルも高くなります。このように、合格率だけでなく、規模の面から見ても、今回のオーディションの難易度は高かったといえるのです。