薔薇の迷夢

ピチレモンについて書かれた日記

ピチレモンの名前の由来

GYOPI2012-05-04

■誌名の由来は?
ピチレモンの名前の由来って知ってますか?」「ピチレモンの意味を教えてください」。最近、ピチレの誌名について、管理人のところにも、その由来に関する質問メールが届きます。

そこで今日は、以前に三月の転校生で「ピチレの歴史講座」(⇒創刊の歴史)を書いてから半年たったこともあり、ここで改めてピチレの誌名の由来について説明してみたいと思います。


■姉妹誌は「プチ」の法則
一般的に、女の子向けの雑誌の姉妹誌が新たに誕生するとき、その雑誌名には「プチ」という語を用いることが多いといえます。ちなみに、ここでいう「プチ」とは、フランス語で「小さい」の意味だそう。

具体例として最適なのが「ニコ☆プチ」です。最初に「ニコラ」という雑誌があって、後に姉妹誌として「ニコ☆プチ」が誕生しました。まさに、「小さい版のニコラ」ということで、中学生雑誌のニコラに対し、ニコプチは小学校高学年を主な読者層としています。

同様に、現在は休刊となってしまいましたが、「マイバースディ」に対し、その姉妹誌として「プチバースデイ」というのもありました。


■『Lemon』とは?
その昔、それこそピチレが創刊された1986年当時、すでに学研が発行する「Lemon」という雑誌がありました。どんな雑誌かというと「10代の女の子のための情報誌」。

実は、80年代には、今のように独立した「ティーン向けファッション誌」という分野はありませんでした。当時の女の子向け雑誌といえば、占い&心理テストと芸能情報が中心で、そこにオマケとしてファッション情報も載っていた程度。そこで「情報誌」という呼称・位置づけとなります。


■『Lemon』の姉妹誌として誕生
で、ようやくピチレモンです。ピチレは、上記「Lemon」が10代(主に高校生)を対象としていたのに対し、そのちょっと下の世代、つまりは中学生世代を対象とした姉妹誌として、創刊されたわけです。(右画像は創刊号)

その創刊を前にした編集会議では、最初に述べた姉妹誌の名称パターンに従い、誌名候補として「プチレモン」が有力だったそうです。しかし、一部スタッフが「『プチ』より『ピチ』の方がいいのではないか。より、元気で弾けた感じが出る」と提案。

結局、その意見が通り、一般的な「プチ」ではなく、造語の「ピチ」が採用され、最終的に「ピチ」+「Lemon」で、カタカナ表記の「ピチレモン」に落ち着きました。

なお、ピチレの先輩雑誌である「Lemon」ですが、こちらは1995年に休刊してしまったため、現在は存在しません。