薔薇の迷夢

ピチレモンについて書かれた日記

ハナチューの休刊に関して

ハナチューが最終号
最近の中学生雑誌界において、『ピチレモン』『ニコラ』『ラブベリー』と合わせ、いわゆる「4大中学生雑誌」として定着していた『ハナチュー』が、4月1日発売の5月号をもって、休刊することになりました。

ピチレの読者であり、かつピチレファンサイトの管理人として、もちろんライバル誌の休刊は残念ですが、それ以上に、実はハナチューに関しては、個人的に強い強い思い入れがあったりします。




■初めて買ったファッション誌
管理人が初めて買った中学生雑誌は、ハナチューでした。もともとは、ハナチュー読者だったんです。で、半年くらい買い続けたころ、ピチレという雑誌に、夏帆ちゃんがモデルとして出てることを知りました。それで、ちょっとピチレを買ってみたことから、ピチ読歴がスタートしました。

ということで、ファション誌の入り口として、初めて手に取ったのがハナチューなこともあり、かなりの思い入れがあります。なので、今回の休刊を聞き、ホントさびしく感じました。



■創刊は2003年5月
さて、ハナチューの創刊は、2003年の5月です。で、2011年の5月号にて休刊ですので、ちょうど8年間続いたことになります。ちなみに、創刊当初は2ヶ月に1度発売される隔月誌でした。

以下のリンク先の歴史年表からも分かるとおり、4大中学生雑誌の中で最も後発。最も歴史が新しいのがハナチューということになります。(⇒中学生雑誌創刊の歴史




■部数の推移

グラフ中の「赤線」がハナチューです。このように、創刊の次の年である2004年が8万部。そこから、翌05年に10万部、06年に12万部、そして07年に15万部と、もう毎年毎年グングン部数を伸ばしています。実際、グラフの通り、07年にはニコラやピチレに並ぶくらいの勢いがありました。

ですが、08年に若干下がって12万部。以後は、一気に急下降が始まり、09年では10万部を割ってしまいます。そして去年2010年が8万部ということになりました。

なお、現時点での最新データ「2010年10〜12月期」では、ついに6万部にまで減らしてしまっています。



■最新データから部数比較

4大誌の中で、他誌と比べハナチューだけが、あまりに売れてないことがわかります。こうしてみると、やはり休刊になったことも、仕方ないのかもしれません。




■休刊でどうなる?
では、この休刊によって、どんな影響が出るでしょうか。以下、「(1)オーディションはどうなる?」「(2)読者はどうなる?」「(3)現役モデルはどうなる?」というように、予想される特に大きな3つの影響を、疑問形式でまとめてみました。




■1)オーディションはどうなる?
最も大きな問題といえば、やっぱりオーディションはどうなったのか。ちょうど休刊が決まったころ、ハナチューでは、第1回の読者公募オーディションの真っ最中でした。そして、合格者が4月号で発表されるはずでした。

「せっかく1次に受かったのに・・・」「ハナチューモデルになりたくて応募のに・・・」。こういった残念な思いをした人は多いと思います。それにしてもやはり、オーディションの募集をしたからには、主催者である編集部は最後まで責任を持つべきです。

それなのに、こうして中途半端な結果になってしまったことについて、ハナチュー編集部は無責任だといわれても仕方ないところです。




■2)読者はどうなる?
ハナチューは、上の最新データの通り、現時点で6万部あります。これがどう動くのか。もちろん、ハナチュー読者が一斉に中学生雑誌を読むのをやめるわけでなく、ある人はニコラを、ある人はピチレ、または、セブンティーンを、新しく読み始めると思います。

そこで、この6万人の読者を、現存の中学生雑誌3誌は、いかに獲得できるか。新しく読者として吸収していけるか。これが、今後の部数アップの、1つのカギとなっていきそうです。




■3)現役モデルはどうなる?
現在、ハナチューの専属モデルをやってる人はどうなるのでしょうか? これについては、前例として、2005年5月に休刊となった中学生雑誌『メロン』の場合が参考になると思います。

結論から言えば、「メロンのモデル=メロモ」だった人は、ニコラやピチレへと移っていくケースが続出しました。具体的には三原勇希ちゃんや谷口紗耶香ちゃんや野崎夏帆ちゃんがニコラへ。篠原愛実ちゃんがピチレへ。成海璃子ちゃんがハナチューへ。そして青谷優衣ちゃんがラブベリーへといった感じです。

三原勇希 →ニコラ
谷口紗耶香→ニコラ
野崎夏帆 →ニコラ
篠原愛実 →ピチレ
成海璃子 →ハナチュー
青谷優衣 →ラブベリー
羽根有里 →セブンティーン

しかし、いくら事務所主導による雑誌の移籍が容易に行えたといっても、当時はまだ、今ほど「専属モデル」としての囲い込み・縛りが弱く、複数誌でモデルとして掛け持ちが許されていた時代。

さすがに、現在は中学生雑誌も完全専属制となり、掛け持ちはあり得ない状況です。かつ、それぞれのモデルさんに「○○ちゃんといえば△△!」といった”誌風”が染み付き、もはや雑誌間の移籍もそれほど簡単ではないといえそうです。

ということで、元ハナチューの大物専属モデルが、ライバル誌である中学生雑誌へ流出するのか。それともセブンティーンなど1コ上のお姉さん雑誌へ行くのか、その行方に注目してみたいと思います。




■まとめ
ピチレのライバル誌の休刊は、ひとごとではありません。基本的に、中学生雑誌が売れなくなっているということで、当然にピチレ編集部も、相当の危機感を持っていると思います。

では、なぜ売れなくなってしまったのか。その原因は、編集方針や誌面構成といった雑誌の特色・個性もありますが、もう1点、大きな原因として「定価」もあるようです。

ちょっと前までは、390円だった定価が、現在は450円〜500円。小中学生にとって、毎月の500円は大きいです。それまで複数誌を買っていた人が、やがて「1番好きなニコラだけにする」「1番面白いピチレだけにする」。さらには「みんなで回し読みする」「図書館で見る」といった風にまでなってしまうのも自然な流れ。

そこで近々、「定価」をテーマにした日記を書いてみたいと思ってます。