学研本社ビルの一室。
すでに会場には、多くの記者が詰めかけ、首相就任会見の開始を待っている。
ややあって、会場に入ってくる二人。
黒田首相と、神元官房長官である。
結莉「じゃぁ、ゆりが読みま〜す♪」
しかし、ここで。
神元長官を制し、その手からマイクを奪い取る黒田首相。
みみ「ううん、ダメ。あたしが読むの!」
こうして、総理自ら閣僚名簿を読み上げるという、異例の会見が開始された。
みみ「えーっと。エースの重責を担うことになって、重みを感じてます。
ピチレの部数減、ピチモの風紀の乱れ、そして読者不信といった
危機にあることを、厳しく受け止めています。
そこで、ピチレを明るく強い雑誌にすることが、あたしの使命。
あたしの経験の全てと、この身を尽くして、難題に立ち向かうことを誓います」
≪拍手≫
みみ「で、ですね。あたしは、閣僚に次の3つのことを指示したいと思ってます。
1つ。ピチ読本位の誌面づくりを進めること
2つ。ピチモは馴らし使いこなすこと
3つ。編集部の利益ではなく、ピチ読の利益に専念すること
以上の点、実行して欲しいと考えます」
≪拍手≫
みみ「では、閣僚を発表します」
首相の口から発表された新閣僚は以下の通りである。