薔薇の迷路

かつて三月の転校生と呼ばれていた日記

2012年の中学生雑誌モデルオーディション総括

GYOPI2012-09-16

■今年の中学生雑誌モデルオーディションを振り返って
ピチレモン』7月号において、今年のピチモオーディションの最終合格者が発表されました。ご存知のように、今回は4人が合格。石田美月ちゃん、吉村花音ちゃん、福原遥ちゃん、山崎紗彩ちゃんが新ピチモとして加入しとました。

一方の『ニコラ』。こちらは、ただいま発売中の10月号にて、2012年オーディションの結果が発表。荻原里奈ちゃん、大谷凛香ちゃん、倉本彩ちゃん、鈴木美羽ちゃん、久間田琳加ちゃんの5人が合格しました。こうして、今年の中学生雑誌2誌のオーディションが、それぞれ終わったわけです。

そこで今日の三月の転校生では、両オーディションの結果を様々な面から比較し、その上で各オーデの最新の傾向を導き出してみたいと思います。来年以降のオーデ合格を目指す人はもちろん、オーデを受けないという読者の人も、自分が講読する雑誌の専属モデルを決める過程・仕組みを理解することは大事ですので、ぜひ読んでみてください。




■過去5年の応募総数の推移
まずは、応募総数からみていきましょう。なんといっても、応募総数は、そのオーディションの規模を表わします。何万人もが受けるオーデと、数百人しか受けないオーデでは、そのレベルの差、知名度の差は明らかです。総数が多ければ多いほど、世間的にも認知され、多くの人が憧れるオーディションということになります。

    ニコラ ピチレ
2012年 12272  9000
2011年 12603  8946
2010年 15650  8896
2009年 14076  7026
2008年  9822  5800




■第20回ピチモオーディションの応募総数:約9000
今年のピチモオーディションの応募総数は「約9000通」となりました。ただし、ここ数年は、上の表のように、毎年しっかりと端数まで完全な応募総数を発表していたんですが、なぜか今年は「約」での概数発表となっています。

ということで、前年が8946ですので、とりあえず数字的には横ばいの増減ナシ。もしくは、若干の増加扱いとしてもいいと思います。




■第16回ニコラモデルオーディションの応募総数:12272
今年のニコモオーディションの応募総数は、前年比マイナス331人で、こちらもピチレ同様に完全な横ばい。ただし、同じ横ばいでも、ピチレとは前年のオーデ募集期間が「震災前だったか震災後だったか」で大きく異なります。

つまり、ピチレの場合は、すでに震災前に応募が締め切られていましたので、2011年の応募総数への影響は一切なかったといえます。対してニコラですが、去年のオーデは震災後に募集がスタートしました。ということは、当然に、2011年のニコラの応募数は減少すると予想できたわけで、実際、上の表の通り、2010年と比べ、3000以上も減らしています。

で、今年のニコラ。普通に考えると、ある程度の応募数の回復が見込まれたわけで、それこそ2009年&2010年の水準である1万4千〜1万5千あたりまで戻ると思われました。しかし結果は、全く伸びずに1万2千どまりとなっています。




■応募総数が増えない理由
ピチレが横ばいなのはいいとして、ではなぜニコラまで応募総数が増えなかったのでしょうか。これは、やはり「小中学生のモデルオーディション離れ」があると思います。

現在は、空前のアイドルブームです。AKB48や、エイベックスのアイドルオーディションをはじめ、様々なオーディションが行われています。それに伴い、モデル志望の小中学生が、アイドル志望へとシフト。ピチモオーディションやニコモオーディションといった「モデル限定」のものより、アイドル系、女優系のオーディションのほうが人気を集める傾向にあるようです。

実際、ニコラと同時期に今年の合格発表がなされた、中高生モデルオーディションの最難関とされる「ミスセブンティーン2012」を見ても、その応募総数は6515通。去年の「ミスセブンティーン2011」が7157通ですので、こちらも実に500以上も減らしています。ニコラ&ピチレだけでなく、セブンティーンまでもが減っていることからも、ここ最近のモデル系オーディションの頭打ち傾向が見て取れます。




■1次・2次・最終合格者数比較
次に、1次審査、2次審査、最終審査の合格者数を比較してみます。ニコラのオーデは数年来、3段階審査制でしたが、これまでピチレはずっと2次が最終審査となる、2段階審査制を取っていました。ところが突然、ピチレも今年から3段階審査に変更となりました。よって、オーデの選考過程・進行は、両誌とも全く一緒になったわけです。

ということで、まずは1次の書類審査を突破した人数から。ピチレが30人で、ニコラが60人。両者とも、これは「約」ではなく、正確な「実数」ですので、ニコラはピチレのキッカリ2倍といういことになります。この人数が、東京会場にて、2次審査の「簡単な面接&カメラテスト」を受けました。

で、さらにここから絞られます。それぞれの2次を突破した精鋭が最終審査である、ヘア&メークをバッチリ整え、実際の撮影の形式で行われる「本格的なカメラテスト」に臨んだわけです。ニコラは公式発表どおり16名、ピチレは何人が最終に進出したか一般公開されないため不明です。ちなみに、うちの「ピチモオーディション予備校」からは、2次に行った人が2人いましたが、残念ながら最終には残りませんでした。

こうして、書類、2次、最終と、3段階の厳しい審査をへて、最終合格者が決定したわけです。その数、ピチレが4人、ニコラが5人となります。




■合格率比較
応募総数に対する最終合格率を見てみましょう。ピチレが応募9000に対して合格が4、ニコラは応募1万2千に対して合格が5ということで、上の比較表の一番下にあるとおり、両者そろって合格率0.04パーセント。

単純に考えて、両誌のオーディションともに、今年は「2500人に1人」が受かったということです。オーデに応募した人は、2500人の中で1番を取らないと、受からないのです。この数字からも、両オーデがいかに厳しいか、合格がいかに難しいか分かると思います。




■出身地の傾向
ピチモオーディションの場合、「出身地の傾向」で書いた通り(⇒参考:オーデ合格者の出身県)、近年の傾向から確実に関東圏が有利です。これは交通費・宿泊費といった出費が大いに関係しているといわれています。

とにかく、事前に予想された傾向に、ほぼ一致する形で今年のピチモオーディションは決着。将来性期待の新人、石田美月ちゃんこそ北海道ですが、その他、山崎紗彩ちゃんが東京、吉村花音ちゃんが神奈川、福原遥ちゃんが埼玉と、関東圏で占められています。

一方のニコラ。こちらは、出身地は一切関係なし。神奈川の鈴木美羽ちゃんと、東京の久間田琳加ちゃんこそ関東圏ですが、その他、荻野里奈ちゃんが長野、大谷凛香ちゃんが宮城、倉本彩ちゃんにいたっては佐賀と完全に日本全国から採用。例年と全く変わらず、今年も全国どこからでも受かることが証明されました。




■学年比較
ここ数年来の基本的な傾向としては、両オーデともに中1&小6がメーン。中2はごく少数で、小5や中3は、ほとんど無いといった感じです。で、このパターンは、今年も踏襲。

ピチレは、美月ちゃんの小6に、紗彩ちゃん&花音ちゃんが中1。はるんちゃんだけが中2でした。ニコラも、凛香ちゃん&彩ちゃんが中1で、美羽ちゃん&琳加ちゃんが小6。里奈ちゃんだけが中2でした。

ここでのポイントは、やや例外的とされる中2合格が、両誌に1人ずついたこと。なぜ、2人は中2でも受かったのでしょうか。というか、小6&中1が中心となる中、中2や中3とった年長組で受かるコには、どんな共通点があるのでしょうか。




■中2でも合格するパターン
ニコラの里奈ちゃんは、非常に珍しいケースで、なんと今年の「ミスセブンティーン2012」にも並行して応募。かつ、両オーデにて最終選考に残るという快挙。最終的には、こうしてニコラに合格したわけですが、ニコラのオーデといえば、小6&中1の合格が圧倒的に多い中にあって、中2での合格というのはかなり珍しいのです。

具体的には、2008年の山口実紗ちゃん以来の中2合格となり、それこそ実に4年ぶりの中2新ニコモ誕生となりました。それだけ、里奈ちゃんが魅力的で、かつ、大きな可能性&将来性を持っていると判断されたのだと思います。

対して、ピチレのはるんちゃん。こちらは改めて言うまでもなくテレビでの活躍&知名度によります。ちなみに、2010年ピチモオーディションでは、オーデ史上最高齢となる中3で藤井千帆ちゃんが合格していますが、こちらも芸能活動経験者となります。

つまり、中2や中3で合格するには、里奈ちゃんのような「どこの雑誌でも最終選考に残るような『相当な可能性』」があること、もしくは、はるんちゃんのような「相当の知名度&芸能活動経験」が必要といえます。




■所属事務所について
ピチモオーディションとニコモオーディションの最大の違いが、「事務所に所属している人が受けられるか受けられないか」です。

ピチレの場合、事務所に所属し、芸能活動経験のある「プロ」でも、全く芸能活動経験のない「一般読者」でも、とにかく誰でも応募でき、それらが全く同じ土俵で審査されることになります。対してニコラ。こちらは、「応募時、事務所に所属していないこと」が必須の条件となります。

これが、両オーデを隔てる最大の差。プロとシロウトがいっしょくたに審査されるのがピチレ。基本的に一般読者同士の戦いとなるのがニコラ。さて、どちらが公平なのかは言うまでもありません。




■ピチレは一般読者に不利?
結果、ピチレの場合、毎年合格者の数割〜半数を事務所組が占めることになります。今年の例でいえば、はるんちゃんと紗彩ちゃんが、応募時すでに事務所に所属してましたので、事務所組占有率は5割となります。(⇒参考:オーデ合格者に占める一般応募の割合

それにしても、ピチモオーディションの場合、毎年の合格者が4人〜6人として、そのうち2人〜3人を事務所組が占めるということは、やはり問題があります。数字の上では、毎年5人前後が合格していますが、その実、一般読者から応募した人の合格枠が、実質1〜3となってしまっているわけです。

これは、応募者すべてが一般読者であるニコラに比べ、明らかに不利な状況。三月の転校生でも、なるべく早く改善しなくてはならないと指摘しているところです。事務所所属者は、すでに「非オーデ」という加入手段があるのですから、あえて一般オーデで採用する必要はありません。ピチレも、ニコラ同様に、オーデ応募条件に「事務所所属者は禁止」を追加すべきです。




■身長
だいぶ長くなってきたので、最後に身長を比較して終わります。今年の両オーデの合格者の身長はどんな感じだったのでしょうか。

 ピチレ       ニコラ

吉村花音(170cm) 荻原里奈 (160cm)
山崎紗彩(160cm) 大谷凛香 (155cm)
福原遥 (157cm) 倉本彩  (164cm)
石田美月(163cm) 鈴木美羽 (156cm)
          久間田琳加(154cm)
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平均  162.5      157.8

驚くべきことに、ピチレとニコラの今年の合格者の身長は、例年に比べ大逆転。花音ちゃんの170を筆頭に、160台をズラッとそろえたピチレ。対して、150台が多いニコラ。一瞬、「ピチレとニコラで、逆なんじゃないか!?」と思える結果となっています。




■まとめ
今年の中学生雑誌のオーデの傾向を、一言でまとめると「応募総数の頭打ち」。これに尽きます。最初に書いたように、ピチレでも、ニコラでも、セブンティーンでも、去年に比べ応募数は増えていません。一番上にある「応募総数推移グラフ」を見てもらうと分かりますが、とにかく2010年を頂点に、その応募数は近年減少傾向にあるといえます。

世間では、オーディションの多様化で、モデル限定オーデの応募者需要は飽和状態。来年以降も、しばらくはこの傾向は続くと思われます。