薔薇の迷夢

ピチレモンについて書かれた日記

史上サイコ―に詳しい「シンデレラオーディション入門」

■シンデレラオーディションとは?
f:id:GYOPI:20160305034433p:plain:rightファッションブランド「ナルミヤインターナショナル」の主催する、モデルオーディション。2005年に第1回が実施されて以降、毎年実施され、現在募集中の「シンデレラオーディション2013」で、第9回を迎えます。

合格したからといって、必ずしもすぐに雑誌の専属モデルのお仕事が決まったり、所属事務所が決まったりするわけではありませんが、とにかく、ナルミヤ主催ですので、PRのためのファッションショーやイベント、雑誌広告、ネット上での展開などなど、その将来性は、注目すべきものがあります。

実際、これまでの合格者から、毎年のように二コラや、ニコプチ、ピチレモンなど、各種小中学生雑誌へ、非オーデで専属モデルとして入るケースも多く、本気で将来的にモデルとして活躍したいと考える人にとっては、ピチモオーディションやニコモオーディションと並ぶくらいの重要性があるといえます。




■過去データが無い!?
しかし、これまで過去8回も行われてきたシンデレラオーディションではありますが、意外なことに、その詳細な合格者データが、ネット上でもなかなか見つかりません。

ナルミヤの公式サイトや公式ブログでは、さすがに最新回のデータこそすぐに出てきますが、過去分、それも過去全部の合格者データとなると、少なくとも一覧表示することはできません。

では、ウィキペディアではどうか。これも、見てみるとわかりますが、各回の優勝者、つまりは「最優秀グラプリ」受賞者のデータだけは、一覧形式になって、全てそろっていますが、準グランプリや各部門賞となると、一切書かれていません。

で、唯一、初回からの詳しい全合格者分のデータが出ているのが、実はうち、三月の転校生の2011年7月15日更新分「ナルミヤシンデレラ完全データ」の記事なんですが、それでも、掲載されているのは「2010年度オーデ」まで。最新の2012年度分と、その前の2011年度分が、すっぽり抜けているのです。




■シンデレラオーディション入門
ということで、どこにもないんだったら、うちがやるしかない。せっかく、手元に2010年度分までのデータがあるので、これに最新の2年分を加え、「ナルミヤシンデレラオーディション入門」として、まとめてみました。

なお、「入門」と題してある通り、単に合格者データだけというのでなはく、オーデの概要、他のオーデと間違いやすいポイント、合格者のその後のお仕事といった情報も加えてあります。よって、単純に読み物としても楽しめるし、なにより、現在「シンデレラ2013」が募集中ですので、まさに応募しようと思っている人には、かなり参考になると思います。ぜひ、読んでみてください。




■シンデレラオーデの概要
毎年、秋に募集が締め切られ、年末から年明けにかけて書類審査。その後、2次審査や、ネットを通じた一般投票などもへて、最終合格発表は、3月あたりとなるのが通例。

応募総数は、各回約3000前後。そこから、最優秀グランプリ1名と、ブランドの名前を冠した特別賞が数名。さらには、準グランプリが複数名選出されます。

また、合格すると、ヴィジョンファクトリーを中心とした、一流事務所に所属することができる可能性が高く、そのうえ、最初に書いたように、各中学生雑誌への専属モデルへの道も開かれます。




ナルミヤシンデレラオーディション完全データ

●2005年度(第1回)
グランプリ :伊藤夏帆 (⇒ニコプチ⇒ニコラ)

●2006年度(第2回)
グランプリ :永山飛鳥
      :永山杏佳
準グランプリ:小林あかり
審査員特別賞:反田有沙(⇒ピチレモン)
      :中村瑠璃奈 (⇒ラブベリー)

●2007年度(第3回)
グランプリ :浅野由来音 (⇒ラブベリー) 
準グランプリ:浅野未来(⇒ニコプチ)
審査員特別賞:白川燿子

●2008年度(第4回)
グランプリ :仲村彩純 (⇒ラブベリー) 
準グランプリ:高橋幸奈
審査員特別賞:松本彩花 (⇒ラブベリー) 

●2009年度(第5回)
グランプリ :田尻あやめ(⇒ニコプチ⇒ピチレモン)
準グランプリ:浪花千紗子
審査員特別賞:松本彩花 (⇒ラブベリー⇒ニコラ) 
      :吉元優里菜

●2010年度(第6回)
グランプリ :中村里帆(⇒ニコラ) 
mezo piano賞:安室美希
pomponette賞:下田彩乃
BCG賞  :崎山眞羽
審査員特別賞:猪野結佳
      :酒井彩花
準グランプリ:井上夏帆、神宮沙紀、牧野里咲、内木志、フリーズ夏野、小野田女日名
       原田佳代子、梅本和泉、田辺真穂、草刈果椰、古橋舞悠、能瀬真希、上田奈央
       山本正華、広瀬光悠、辰巳真由佳、杉本愛莉鈴(⇒ニコプチ⇒ピチレモン)

●2011年度(第7回)
グランプリ :朝田茉侑 
mezo piano賞:丸山蘭奈(⇒ニコプチ) 
BCG賞  :酒井若葉 
pomponette賞:山崎紗彩(⇒ピチレモン) 
POPSY CHAM賞:村上想楽 
リンジィ賞 :宍倉すぐり 
Love toxic賞:佐野舞桜 
準グランプリ:穴井樹乃、飯塚絵理名、梅本和泉、数森彩貴、希山愛、高岡志帆、永井あいり、濱田彩加
       原田佳代子、福井姫奈、福本野乃花、増田梨有、的場香織子、八百城美音、吉田花月

●2012年度(第8回)
グランプリ&pomponette賞:林杏香
グランプリ&mezo piano賞:関りおん(⇒ニコプチ)
グランプリ&BCG賞:増岡美玖
グランプリ&リンジィ賞:鈴木悠巴
グランプリ&Love toxic賞:五島百花
準グランプリ:希山愛、石原歌乃、藤居優奈、吉田花月、緑川春菜、梶山結衣、長谷川愛里
       中本妃香、MORIKA、濱田彩加、高田まなみ、安藤千愛

●2013年度(第9回)
グランプリ&mezo piano賞:倉野尾愛美
pomponette賞:塩川莉世
BCG賞:武井紗聖
リンジィ賞:宮崎葉苗
Love toxic賞:岡野七海
準グランプリ:岩崎春果(⇒ニコプチ) 、内海緩乃、大村彩那、貝瀬彩菜、HINOKI
       酒井美空、竹本あいり、田房麻綺、本島莉々果、吉村茉那

●2014年度(第10回)
グランプリ:彩恵
mezo piano賞:大竹伶奈
pomponette賞:沓掛真珠
BCG賞:柴田誠子
リンジィ賞:山崎友莉花
Love toxic賞:小黒詩
準グランプリ:阿部夢梨、大沢亜未、貝瀬彩菜、鈴木伶奈(⇒ニコプチ) 、高石あかり
       三根しいな、森田さくら、吉岡由梨菜、SALA




■シンデレラオーデ出身
シンデレラオーディションの価値につき、その分かりやすい例として、過去の合格者の活躍ぶりを見ていきます。上の一覧表のとおり、初代グランプリは、伊藤夏帆ちゃん。夏帆ちゃんは、その後すぐに、スターダストに所属し、非オーデで二コラ専属モデルとなりました。

第2回の審査員特別賞は、反田有沙ちゃん。こちらも、エバーグリーンに所属となり、受賞した翌年には、非オーデにて、ピチレモン専属モデルとなっています。

第3回からは、浅野未来ちゃん。今度は、その年齢もあって、ニコプチの専属モデルへ。第4回の仲村彩純ちゃん&松本彩花ちゃん(後に二コラ)は、揃ってラブベリー(休刊中)へ。

そしてそして、第5回。この回のグランプリ受賞者こそが、現役ピチモの田尻あやめちゃん。ヴィジョンに所属し、「ニコプチ→ピチモ」の王道コースを歩みます。

第6回からは、多方面で活躍する合格者が続出。杉本愛莉鈴ちゃんは、アイドルグループ「さくら学院」の人気メンバーにして、現ニコプチでも最年長のエース的存在。古橋舞悠ちゃんは、同じくアイドルグループ「アイドリング!!!」の第6期(31号)として活躍中。同5期の玉川来夢ちゃん(ピチモ)の後輩となります。また、注目の「AKB48ドラフト会議」にエントリー中の内木志ちゃんなんかもいます。

その他、第7回からは、「ポンポンネット賞」受賞の山崎紗彩ちゃんが、ピチモ&「x21」メンバー。 第8回は、関りおんちゃんが、現ニコプチといったところ。

とにかく、こうしてざっとみるだけで、毎年の受賞者から、必ずどこかの雑誌の専属モデルに決まっているあたり、かなりモデル系に強いオーディションであることが分かると思います。




■間違いやすいポイント1「シンデレラ違い」
続いて、このシンデレラオーディションについて、間違いやすい点を紹介します。世間的に大きな勘違いがなされているケース。それが、第1に「東宝シンデレラとの混同」であり、第2に「実施年度の数え方の間違い」です。以下、順に解説します。

まずは、この「シンデレラオーディション」と、「東宝シンデレラ」との混同について。一見、どちらも「シンデレラ」の名を冠した「オーディション」であり、紛らわしいこと、この上ありません。

ですが、その規模・伝統には、大きな違いがあります。前者、ナルミヤの主宰するシンデレラの場合、応募総数は約3000人。対する東宝のシンデレラは、その名の通り、大手芸能事務所「東宝芸能」が主催する伝統あるオーディションで、その参加人数は、約45000人。まさに、単純な応募総数の比較では、東宝の10分の1にも満たないのです。なもので、一般的に「シンデレラ」といった場合、まだまだ東宝の方のオーデを指す場合が多いのも事実です。

とはいえ、規模、知名度こそ、東宝に劣りますが、ナルミヤの場合、対象がモデルに特化している点が売り。小中学生ファッションにおけるトップブランドのナルミヤが主催である点、合格者がヴィジョンをはじめとする一流事務所に所属し、ニコプチ、二コラ、ピチレなどへ非オーデで専属モデルとなる道が開かれている点、さらには、同社の広告モデル、ファッションイベント、ネット展開がある点などなど、合格後のお仕事の裏付けは、かなりのものです。

東宝が女優系であるのに対し、ナルミヤは、モデル系。将来的に、モデル志望の人には、うってつけのオーディションといえ、挑戦する価値は十分。ピチモオーディションや二コラのオーディションと並行して応募する人も多いようです。




■間違いやすいポイント2「実施年度の表記」
そしてもう1つ。間違いやすい点として、「実施年(合格発表年)」と「オーデ年度表記」のズレがあります。

例えば、現在募集中なのが「シンデレラオーディション2013」ですが、合格発表は2014年の3月となります。つまり、「2013」のグランプリが決まるのが、2014年になってからなのです。

これは、シンデレラオーデが年度制を取っており、「年度」、つまりは、普通の学校のように、4月から翌年3月までを1年と考えるためです。ようするに、2013年度が終わるのが、2014年の3月ということで、その3月に発表されれば、ギリギリ2013年度内というわけです。

となると、このあたりの事情をあまりよく知らない人は、2013年に合格発表されたんだから、「2013のグランプリだ!」と、そのまま思ってしまうわけです。

実際、2012年の3月に発表された、「2011年度グラプリ」の朝田茉侑ちゃんについて、間違って「2012グランプリ」と表記しているブログもあったりします。

とにかく、シンデレラオーデの場合、2013年に発表されるのは「2012年度グランプリ」、2012年に発表されるのが「2011年度グランプリ」。年度制を取っていて、かつ、応募から合格発表までが長期間を要するため、見た目は「1年遅れ」となることを覚えておいてください。




■まとめ
以上、ナルミヤのシンデレラオーディションについて、詳しく解説してきました。ピチレや二コラに落ちてしまった人で、まだまだモデルをあきらめないという人には、ぜひぜひ挑戦してほしいオーデです。

幸いなことに、来月の24日が「2013年度シンデレラオーデ」の締切ということで、まだまだ応募は、いまから十分に間に合うわけです。

紗彩ちゃんは、この「シンデレラ2011」で特別賞を受賞し、すぐ後に行なわれた、同じ年のピチモオーディションでグランプリを取りました。シンデレラでの実績は、そのまま、ピチモオーディションの面接でのアピールにもなります。

ということで、モデルを目指す人はもちろん、ピチ読にとっても、今後、シンデレラの合格者から新しくピチモに入ってくる子がいるかもしれないわけで、いずれにせよ、シンデレラオーディションに、ちょっと注目してみてください。