薔薇の迷夢

ピチレモンについて書かれた日記

ピチモになる方法2013

GYOPI2013-06-15

■オーディション制度の変更と、その課題
第21回ピチモオーディションより、その応募条件として「応募時に芸能事務所に所属していないこと」という項目が加わりました。

去年までのピチモオーディションでは、ほぼ全ての回において、すでに芸能事務所に所属し、芸能活動を経験しいる「プロのタレントさん」が、一般応募した人に混じって合格してきたところ、今年は、その様相が一変しました。

今回より適用となった、上記「事務所禁止」という新ルールにより、完全に「プロ組」が排除され、代わって、応募者全員が「読者出身」という、きわめて公平なオーディションになったというわけです。

しかし、今年が適用第1号ということで、依然として現役ピチモには、「(1)非オーデ」、「(2)オーデ一般応募」、「(3)オーデ事務所経由応募」という、ピチモになった経緯は3つが存在します。そこで今日の三月の転校生では、このルール変更を加味しつつ、改めて、ピチモになる経緯の分類を、具体名を上げながら確認してみます。




■ピチモになる経緯3分類
これまで、ピチモになる方法としては、「(1)非オーデ」、「(2)オーデ一般応募」、「(3)オーデ事務所経由応募」と3つの手段がありました。

もちろん、今年から(3)の事務所経由系がなくなるわけですが、とりあえずは、3つの経緯すべてについて、実際の現役モデルを例に出しつつ、解説していきます。





■*p3*(1)非オーデ
「非オーディション」の略。つまりは、ピチモオーディションを受けずに、ピチモになる方法です。具体的には、事務所を通じて、ピチレ編集部に顔見せ(面接のようなもの)に行き、その結果、編集部からOKが出れば採用となり、ピチモになれるというもの。

9000人が応募し、そこから書類審査、2次審査、3次審査と、いくつもの難関をクリアしていかないとならないオーデと異なり、1発勝負です。

しかし、もちろんこれは、事務所に所属していればだれでも利用できるという制度ではありません。事務所として、これから売り出したいタレント、将来を期待するタレントを、選び抜いて、そのうえで、編集部に売り込むわけです。まずは、事務所の推薦が必要なわけで、将来有望な新人限定、つまりは「エリート」ということになります。




■非オーデ=エリート
では、非オーデの中身を具体的には見ていきます。非オーディションには、「完全な新人売り出し系」と「ある程度の実績ある新人売り出し系」の2タイプがあります。

完全新人系とは、まさにこれまで大きなお仕事経験のないタレントを、まずはピチモでデビューされるというもの。現役ピチモでいうと、東宝シンデレラを受かって、すぐにピチモが決まった、上白石萌歌ちゃん&小川涼ちゃん、国民的美少女コンテストに受かってすぐにピチモが決まった山崎紗彩ちゃん、さらには、ホリプロタレントスカウトキャラバンが受かってその後ピチモが決まった優希美青ちゃんが典型例。いずれも、ピチモをステップアップに、将来的には女優として活躍していくことが予想されます。

一方、「お仕事経験ある新人組」の非オーデとしては、すでにあるていどの実績&知名度がるタレントさんで、ピチレ編集部としても、そのタレントさんのファンに新たにピチ読になってもらうことが期待できるというもの。現役としては、スパガの前島亜美ちゃん、Dream5の大原優乃ちゃん、元ニコプチの田尻あやめちゃん&関紫優ちゃん&森高愛ちゃん&五十嵐ありさちゃんといったところです。




■2)オーデ一般応募
続いて、(2)オーディション一般を見ていきます。こちらは、文字通り「一般人」。つまりは、フツーの読者が、そのままピチモにあこがれて、芸能のお仕事にあこがれて、ピチモオーディションに応募し、見事グランプリを獲得し、専属モデルになるという道です。

事務所に所属していないということは、当然にお仕事経験もないわけで、まさにゼロからのスタート。ということで、一見、不利に見えますが、全くそんなことはありません。





■オーデ一般=叩き上げ
なにより読者は、自分たちと一緒の「フツーの子」がピチモになるということで、親近感をもちつつ、その成長を見守ってくれます。つまり、この「オーデ一般応募」というコースこそが、最も人気が出やすいわけです。

実際、先々代のエース前田希美ちゃんや、先代のエース志田友美ちゃんはもちろん、現エース関根莉子ちゃんも、オーデ一般応募ということになります。

さらに言えば、ピチレモン表紙経験回数が10回を超えるのは、まえのん、莉子ちゃん、友美ちゃん、江野沢愛美ちゃん、吹田祐実ちゃん、黒田瑞貴ちゃん、清野菜名ちゃん、壁谷明音ちゃん、右手愛美さんということで、まなちゃん以外は、全員いずれもオーデ一般応募なのです。




■3)オーデ事務所経由応募
そして最後は「(3)オーデ事務所経由応募」。繰り返しますが、この方法は、今年から一切なくなったわけです。では、なぜなくなったか。なぜ今年から、事務所に所属している人は、ピチモオーディションに応募できなくなったのでしょうか。

それは、単純に不公平だからです。同じオーデに、一般の素人の女の子に交じって、芸能活動経験者である「プロ」がいれば、そりゃ目立ちます。面接やカメラテストも、経験者との差は歴然。それこそ、同じ土俵で審査されては、確実に一般からのの応募者が不利になります。

しかも、なにより事務所所属者には、非オーデという方法までが用意されています。つまり、事務所に所属しているというだけで、非オーデに加え、通常オーデと、ピチモになるためのチャンスが2つ、一般読者に比べ、チャンスが2倍あるわけです。

よって、今年からのルール改定とは、ピチモになるにつき、「事務所所属者は非オーディションで」、「一般読者はオーディションで」という、当たり前のすみわけが、ようやくなされたにすぎないわけです。





■オーデ事務所経由=非エリート
さて、話を「オーデ事務所経由組」に戻します。ここでちょっと考えてみてください。彼女たちは、せっかく事務所に所属しているということで、非オーデを使えるのに、なんでワザワザ一般読者に混じって、倍率200倍、総数9000人もが応募する通常オーデに参加するのでしょうか。事務所を通して、直通の非オーデを受けたほうが、よっぽど効率がいいのに。

この点、理由は明らかです。要するに「非オーデをつかえない」んです。ではなぜ使えないのか。そこで以下の、事務所に所属しているのに、ワザワザ通常オーデを受けて合格したピチモ一覧を見てください。





■事務所所属者の通常オーディション合格組

2012年オーデ 福原遥(NEWS)
2010年オーデ 藤井千帆(放映)
2009年オーデ 勝呂玲羅&黒田真友香(いずれもプラチカ) 
2008年オーデ 小川千菜美(マナセ)
2006年オーデ 田中彩友美(アクティブハカタ)
2005年オーデ 松井さやか(ミスト)

ちょっとさかのぼっただけで、だいたいこれだけの「事務所に所属しながら非オーデを使わず、通常オーデで合格」したピチモがいます。割合として、8年で7人ですから、ほぼ1年1人ともいえます。

で、これら8人に共通するポイントは何でしょうか? もちろん、それぞれの所属事務所が、あんまり有名でないことです。エイベックスやスターダストといった、大手でないことです。おそらく、普通のピチ読なら、聞いたことのない事務所も多いと思います。

とにかく、「弱小事務所であること」。これこそが、せっかく事務所に所属しているのに、非オーデを使えず、通常オーデに回るしかない理由といえます。




■非オーデは大手の特権
ついでにここで、非オーデを使ってピチモになった実績のある事務所を見ていきます。とりあえず、現役ピチモについて、直近からさかのぼってみると、先月の優乃ちゃんが「エイベックス」。6月号加入の美青ちゃんが「ホリプロ」。去年夏のあやめちゃんが「ヴィジョンファクトリー」、ありさちゃんが「アミューズ」、愛ちゃんが「テンカラット」。こうしてちょっと見ただけでも、そうそうたる事務所がならんでいるわけです。

で、最後の論点。ここまで読んできた人ならお気づきの通り、今年から、事務所所属者が通常オーデを受けられなくなったことで、1つ大きな問題が出てくるわけです。




■オーデ・非オーデの応募者すみわけによって
事務所に所属している人は非オーデのみ、一般読者は通常オーデのみ。これは、たしかに公平なんですが、その一方で、弱小事務所所属者にしわよせが来ることになります。

ズバリ、はるんちゃんや、千帆ちゃんといった、それほど有名事務所に所属してはいないものの、ずば抜けて可愛く&モデル適性のある子を、今後は拾えなくなってしまうのではないかという懸念です。




■まとめ
そこで編集部は、今後の非オーデについて、事務所の大小にこだわらず、より広く募集するという方向に行ってほしいと思います。最近、とくにホリプロ、エイベックスと大手が続いたことで、これから新たに入って来る非オーデの事務所が気になるところです。

ということで、オーデ制度を公平にしたのはいいんですが、その一方で、弱小事務所に所属していながら、モデル適性のある子が、オーデから排除され、ピチモになれないという事態にならないよう、ちょっと気をつけてほしいと思います。