薔薇の迷夢

ピチレモンについて書かれた日記

ピチモオーディション合格者の出身県

GYOPI2012-04-19

■オーディション合格者の出身県推移
過去のピチモオーディション合格者の出身県についてまとめてみました。とりあえず区切りのいいところで、過去5年分のオーディション(合計24人)について調べてみたわけですが、この24人の出身地を合格年ごとに整理すると、ある1つの重大な事実が見えてきます。

ということで今日は、ピチモオーディションの合格者の出身地に関し、「首都圏率」というキーワードを元に、最新のオーデのトレンドから、ズバリどこの地域が受かりやすく、どこの地域が不利なのか、導き出してみたいと思います。


■首都圏率とは?
首都圏について定義はいろいろありますが、今回の三月の転校生では、とりあえず「東京」「神奈川」「千葉」「埼玉」の一都三県を指すこととします。これは、ピチ撮に呼ばれたときに、直接家からスタジオまで通えるか通えないか、すなわち、東京に前日入りしてホテルに宿泊する必要があるかないかで区別しました。

で、問題の「首都圏率」とは、ピチモオーディション合格者のうち、その出身地が首都圏であるモデルさんの割合です。よって、この首都圏率を見れば、その年のオーディションにおいて、東京、神奈川、千葉、埼玉に住んでる人がどれだけ受かりやすかったのか、反面で、地方在住者がどれだけ受かりにくかったのかがハッキリと分かるわけです。


■歴代ピチモオーディション合格者の出身地と首都圏率(過去5年分)

2007年(首都圏率=33%)
 清野菜名(愛知) 蒲田華恵(東京) 宮坂亜里沙(広島)

2008年(首都圏率=17%)
 宮本優花(岡山) 荻野可鈴(山梨) 志田友美(岩手)
 中村榛花(熊本) 井手上梓(大阪) 小川千菜美(埼玉)

2009年(首都圏率=25%)
 岩田宙(東京) 山田朱莉(大阪) 黒田真友香(福岡) 勝呂玲羅(静岡)

2010年(首都圏率=71%)
 西村怜奈(熊本) 岡美咲(埼玉) 山口乃々華(埼玉) 佐藤葵(神奈川)
 小林由理(新潟) 小林玲(埼玉) 藤井千帆(神奈川)

2011年(首都圏率=100%)
 楠山真緒(東京) 関根莉子(埼玉) 野々宮優(埼玉) 中山咲月(東京)



■首都圏率が2010年以降急増
2007年、2008年、2009年は、合格者のうちの首都圏在住者は各1人ずつとなっています。よって、首都圏率は30%前後で一定していました。上にある円グラフを見ると良く分かりますが、首都圏在住者を表わす「赤色」は、地方在住者を表わす「青色」に比べ、圧倒的に少数派となっています。

ここから言えるのは、当時のピチモオーディションは、全国どこに住んでいる人にとっても、公平にチャンスがあったということ。なんといっても、関東圏から受かるのはたった1人だけであり、後の残り7割が地方から受かっているのですから。

ところが、突然2010年。ここで、首都圏率が一気に3倍近くに跳ね上がりました。なんと合格者7人のうち、首都圏在住者が5人を占めたのです。グラフからも、首都圏を表わす「赤色」が急激に増えていることがわかると思います。そして、続く2011年では、なんとなんとまさかの100%へ。

これは、どう考えても異常です。いったい、何が起こったのでしょうか。以下、ピチモオーディション合格者の出身地にどうしてこんな極端な変化が起こったのか、その原因をみていきます。


■お金の問題
地方在住モデルは、撮影の度に上京します。かつ、基本的に前日に東京入りし、編集部が用意したホテルに宿泊。そして、翌日の早朝からのピチ撮に臨むことになります。

するとどうなるか。とにかくお金がかかるわけです。もちろん、ピチ撮に関係する旅費は、全て編集部が負担します。電車の切符代、新幹線・急料金、飛行機代、そしてホテル宿泊代などなど。こうして、地方在住のピチモ1人を、1回のピチ撮に呼ぶだけで、編集部にとっては、実に数万円の出費となります。

一方、これがもし首都圏のピチモだったらどうでしょうか。宿泊は当然なく、撮影場所に直接行くため、通常は電車代のみ。それも、ごく近距離の移動なので、1回の撮影につき、たった1000円前後の出費ですみます。


■最も上京に時間のかかるピチモ
ちなみに、これまでのピチレモン専属モデルのうち、自宅から編集部まで、最も時間がかかる最高記録は、ピチモ卒業生宮本優花ちゃんの約5時間。優花ちゃんは、高校入学を期に上京するまで、ピチ撮の度に岡山の実家から新幹線で通っていました。

また、同じく卒業生でいうと、北海道の松井さやかちゃんや、青森の吹田祐実ちゃんも遠方組。ただし、2人は現役時代、飛行機を使っていたので、意外と短時間で通えていたようです。

というように、とにかく地方組は時間だけでなく、お金がかかります。首都圏組に比べると、同じ1回のピチ撮に呼ぶにしても、その予算は10倍や20倍、それ以上に膨れ上がるわけです。


■不利な地方組
すると、編集部的にはどうでしょうか。売り上げが落ち込む中学生雑誌としては、モデルの交通費にあまり予算をかけたくないはず。そこで、なるべく近いところに住むモデルさんを使っていこうとなるわけです。

ただし、岩手の志田友美ちゃんや、大阪の山田朱莉ちゃんなどなど、たとえ遠くても、すでに人気が出ちゃったら仕方ない。もはや毎回の撮影に必ず呼ぶしかありません。

で、その代わりといってはなんですが、割を食っているのが最近の九州組。西村怜奈ちゃんや黒田真友香ちゃんなど、もはや出番がほとんど与えられないようになってしまっています。


■首都圏在住者を優先
繰り返しになりまずが、この「首都圏モデル重視」「東京圏モデル優遇」の流れは、最近のオーディション合格者の出身県の傾向に顕著です。で、まさにその変化の分岐点となったのが、前述したように2010年のオーディションからというわけです。

2009年までは首都圏率が30%前後で安定していました。つまり、残り7割は、関東以外の新人がオーディションで合格していたわけです。

ところが、2010年のオーディションからは、その割合が逆転。なんと、一気に反転し、7割が関東圏からの採用となったのです。ここで、関東を関東甲信越に広げると、新潟の小林由理ちゃんも含まれるので、圏外の採用となると、なんと怜奈ちゃんの1人だけということになります。

で、極め付けが翌2011年。信じられないことに、合格者全部を東京と埼玉の、たった2都県で独占です。一切、関東圏外の合格がなかったのです。こんな偏った採用は、ピチモオーディション史上でも、当然に初めてのこととなります。

もちろん、「今回(2011年)のオーディションでは、合格ラインに達する可愛い子が、たまたま東京&埼玉にしかいなかった」なんてことはありえなません。明らかに意図的な、関東圏に限った採用だったと推測できます。

では、なぜ関東圏に限ったのか。それは言うまでもなく、「交通費&宿泊費」に関する予算の問題であると考えるのが自然です。


■いつまで続くのか
以上みてきたように、ここ2年のピチモオーディションの首都圏在住者合格率は、さすがにやりすぎです。あからさま過ぎます。このままでは、ピチモは関東の子しかいなくなってしまいかねません。また、こんなオーディションの選考を続けたら、それこそ、関東以外に住む人からの応募だって、激減しかねません。ひいては、オーディション全体のレベルの低下、ピチモの質の低下を招きます。

せっかく去年のオーディションから、「一般合格者のタンバリンアーティスツ強制所属ルール」を外し、合格者が自由に事務所を選べるようになったことで、ピチモオーディションの価値が上がったところなのに、こんな関東優遇という「ウラルール」の存在があっては、それこそ大問題。オーディションの公平性に疑問が出てきます。


■まとめ
編集部は、まもなく最終合格が決まる第20回オーディションにおいて、いったいどんな結論を出すのでしょうか。また今年も首都圏優遇を続けるのか、それとも、しっかりと全国から合格者を出すのか。その姿勢が問われるところです。

ということで、まずは、7月号で発表される合格者について、出身地のバラつきがあるかないか。なにより首都圏率に注目したいと思います。