薔薇の迷夢

ピチレモンについて書かれた日記

中学生雑誌創刊・休刊年表

GYOPI2011-12-16

■創刊・休刊年表を更新
前回の日記でラブベリーの休刊について大きく取り上げました。そこでも書いたように、ついに2012年の春からは、中学生ファション誌がピチレモンとニコラの2誌体制ということになりそうです。

そこで今日は、「中学生雑誌創刊休刊年表」を最新版に更新し、ピチレやニコラについては何年続いているのか、その他これまでに創刊し、やがて休刊となっていった雑誌については何年続いたのか、それぞれみていきたいと思います。


■小中学生雑誌創刊・休刊年表2012

1986年4月創刊:ピチレモン(最新11万8千部)
86年創刊ということで、現在創刊から26年目を迎えています。上のグラフからも分かる通り、中学生雑誌の中でも圧倒的に長い歴史を持つ、伝統ある雑誌であるといえます。今でも「中学生ファッション誌といえば『ピチレモン』」といわれるくらい、その誌名は世間に浸透しています。
1997年6月創刊:ニコラ(最新22万5千部)
22万5千部と、現在の売り上げ断トツ1位を誇るニコラですが、その創刊はけっこう新しくて97年。ピチレから、約10年ちょっと遅れてスタートしました。今年で創刊15年目となります。後発誌ということで、ゼロからのスタート。そこから徐々に部数を伸ばしていき、ついに2007年に、それまで首位だったピチレを逆転。以来、5年連続で中学生雑誌トップの座を維持しています。
2001年12月創刊:ラブベリー(最新9万9千部)
ニコラから遅れること4年。2000年代に入ってから、最初に創刊された雑誌となります。上の2誌と比べ、比較的新しい創刊であるからか、紙質・印刷が良く、かつモデルも「ギャル系」でもなければ「優等生」すぎもせず、バランスよく洗練されたイメージがあります。実際、2000年代の後半にかけては、一貫して12万部を維持していました。そんなラブベリーも、先日、ついに2012年の2月をもって幕を閉じることが発表されたところです。2001年12月創刊で、2012年2月に休刊となりますので、ほぼ10年続いたことになります。
2003年5月創刊:ハナチュー(休刊時6万8千部)
4大誌中学生雑誌の中で最も新しいのがハナチュー。上記ラブベリーとはそれほど差はなく、1年ちょっと遅い2003年の5月に創刊。さすがに最後発だけあって、部数も創刊以来、最下位の4位を低迷。ただし、そんなハナチューも2006年に一大転機を迎えます。その年、12万4千部となり、初めてラブベリーを逆転し中学生雑誌3位しました。続く2007年では、過去最高となる15万5千を売り上げ、2年連続で3位の座を維持しました。しかし、以降は部数を減らし続け、ついに2011年4月で休刊。こうしてハナチューは、ちょうど、丸8年続いたことになります。
2006年9月創刊:ニコ☆プチ(最新12万5千部)
ニコラの姉妹誌ニコプチは、2006年の創刊で、現在6年目。ピチレやニコラといった中学生雑誌の読者層よりも1つ下の世代に向けての雑誌ということになります。ですが、その部数はというと、もはやピチレを7000部以上も超える12万5千部となり、最近の成長には目を見張るものがあります。しかも、ニコプチモデルの卒業生を、ニコラ(伊藤夏帆&奏音など)だけでなく、ピチレ(関紫優)や、セブンティーン(三吉彩花&西野実見)にまで送り込んだことによって、ますます評判がアップしました。モデルとしてのキャリアの出発点として、卒業後にどこの雑誌にもいける可能性がある「ニコプチモデル」は、いま最も芸能事務所から注目されているお仕事といえます。
2011年2月創刊:JSガール(創刊時6万部)
そして今年2月、新たに創刊されたのがJSガール。中学生雑誌の一歩手前、小学生を主な読者層とした雑誌ということで、まさに、これまでニコプチの独占状態だった誌上への新規参入となります。創刊号は6万部。隔月ですので現在は、4、6、8、10、12月号の計5冊が発売されています。今後、読者層が被るニコプチとの関係がどうなるか、両誌の部数の推移が楽しみです。


■小中学生雑誌界再編
2006年以来、5年以上にわたって中学生雑誌界が「ニコラ」「ピチレ」「ハナチュー」「ラブベリー」の4誌体制。一方の小学生雑誌界は「ニコプチ」の1誌独裁。小中あわせて、4誌と1誌の5誌体制で、長らく安定した状態が続いていました。

ところが、2011年。ハナチューの休刊を皮切りに、「JSガール」の新規参入、さらには2012年にはラブベリーの休刊決定と、この1年で大きく構図が塗り替えられました。


■最新の小中学生雑誌の構図
こうして、最新の小中学生雑誌界は、中学向けが「ニコラ」と「ピチレ」、小学向けが「ニコプチ」と「JSガール」という、まさに1対1、見事なまでの一騎打ちの構図が出来あがりました。

このまま「2誌・2誌体制」で安定期を迎えるのか、それとも新規参入や、新たなる休刊があるのか、2012年の小中学生雑誌界は、ますます目が離せまません。