■自己PRは重要か
自己PRによって、ピチモオーディションの合格・不合格が決定すると思いますか? 完璧な自己PRだったら受かるのか。「この子は自己PRの文章が上手から合格させよう」「この子は感動的な自己PRなので合格決定」。そんな風になると思いますか?
また、「絶対モデルになれないようなルックス&スタイルの子が、完璧な自己PRを書いてきた場合」と「完璧な美人&スタイル抜群の子が、ありきたりのどうでもいいようなダメPRを書いてきた場合」。いったいどっちが受かると思いますか? というか、もしあなたが審査員だったら、どっちを合格させますか?
■「自己PR」で合否が決まるわけがない
モデルオーディションは、なんだかんだ言ったって、最後は「見た目」の勝負です。結局は「見た目」が何より大事。そもそも、ピチモオーディションは、文章の審査じゃないんです。作文が上手い子は、それこそ作家になればいいんです。モデルになるのに必要な要素は、ズバリ「ルックス」。自己PRなんて、2次審査の場において、口頭でしっかりアピールできればそれで十分なのです。
そもそも、こんな応募用紙の、たった2行分しかない「自己PR欄」ごときで、いったいなにがわかるのか。1次審査は、これまでも繰り返し繰り返し述べてきているように、とにかく「写真こそが全て」なので、ホント自己PRなんて、たいして気にせず、気楽に書いてください。「PR」で悩む暇があったら、ちょっとでも良い応募写真を撮れるようにしろ、ということです。
■自己PRのNGワード
それでも心配な人、なにを書いていいか分からない人のために、ここでは「審査員の目に止まる文章」とはどんなものか。ちょっと解説するので、参考にしてみて下さい。
その前に、まずはダメなPRから。「コレを書いちゃダメ」という典型的なNGワードは、以下の通りです。さっそく、これらがなぜダメなのか。具体的に説明します。
- ・一生懸命がんばります
- オーディションに合格して、ピチモになったからには、一生懸命がんばるのは当然のこと。がんばらない子はいません。それを、取り立てて「がんばります!」と主張することに、何の意味があるのか。このような、「ありきたりで誰でも書ける意味の無い言葉」は、審査員の心に響きません。
- ・やる気があります
- 「やる気が無い子」は、ピチモに必要ありません。そもそも「やる気がある」からこそオーデに応募するのです。こういった、「当たり前のことを、あえて強調するパターン」は、審査員の目に止まるわけがありません。
- ・よろしくお願いします
- 根本的なNGワード。これは、「お願い」です。ということは、「PR」でも「趣味特技」でも「好きなこと」でも「自己紹介」でも、なんでもありません。つまり、まるっきり見当違いのことを書いているということです。まさに最も意味のない言葉。こういうムダな語句でPR欄を埋めることは、絶対にやめてください。
- ・どうしてもピチモになりたいです
- そりゃ、みんな「ピチモになりたい」から応募するんであって、応募するからには、「なりたい気持ち」の強さは、誰もが一緒です。そこで、どうしても、なりたい気持ちをアピールしたいなら、「どうしてなりたいのか」「自分のどんな点を活かせるのか」「なったとして、その後どうしたいのか」。そういったことまで、具体的に踏み込んでください。
■理想的な自己PRの具体例
以上、ダメな例を見てきました。それでは、次はもちろん良い例。理想的なPRを、ここでは過去の合格者が実際に使った文章、または、過去の合格者の趣味・特技や好きなことなどから、そのアピールポイントをまとめてみます。
- ナナちゃん「走り高跳びの選手」
- 清野菜名ちゃんは、走り高跳びの選手。中学時代は、県の強化選手にも選出され、長期休みに行われる強化合宿にも参加するほどの実力の持ち主。スポーツ万能をアピールすることになります。
- あーちゃん「少林寺拳法」
- 佐藤葵ちゃんは、少林寺。ピチモになって以来、ことあるごとに「拳法の使い手」だの、「格闘技系ピチモ」だの、編集部も一体になってアピール中。とはいえ、実際に葵ちゃんが道場に通い始めたのは、実は去年の2月から。ということは、あまり知られていませんが、ようするにピチモオーディションの応募の時期とピッタリ一致するわけです。もちろん、「オーデのための・・・」とは言いませんが、こういうのも十分アリということ。「どうしてもPRが無い」という人は、「珍しい習い事」を今から始めてみませんか?
- れぇら「エヴァオタク」
- 勝呂玲羅ちゃんは、最近すっかり「オタクキャラ」が定着。とはいえ、オーデ合格時からオタクキャラだったわけではないんです。事務所に所属し、「特技:ダンス」の正統派だったんですが・・・。
- さやりぃ「手の指の第2関節が逆に曲がる」
- 松井さやかちゃんの特技は、指の第2関節が逆の方向(手の甲の方向)に曲がること。ピチレ本誌やブログにも写真を載せたりしてました。見るからに痛そう、っていうか、ちょっと気持ち悪いです(笑)。
- まえのん「納豆が大好き」
- 前田希美ちゃんといえば、「親に注意されなければ、朝昼晩、三食納豆を食べる!」というほどの納豆好き。本誌においても、すっかり「まえのん=納豆」が定着していました。
- 桃ちゃん「昭和レトログッズ集め」
- 大山桃子ちゃんは、昭和レトログッズの収集が趣味。おっとり&のんびりな桃ちゃんらしい、渋い趣味です。
- プリンちゃん「プリンが大好き」
- まえのんは納豆ですが、プリンといえば、広重美穂ちゃん。本誌でのニックネームも、まさにそのままの「プリンちゃん」でした。こんなふうに、大好きな食べ物を徹底的にアピールするのもアリです。
- リエちゃん「お魚が好き」
- ピチモの「お魚博士」としても人気だった天野莉絵ちゃん。カバンの中に、常にお魚図鑑を持ち歩いているという熱の入れよう。そんなことからも、ホントに「魚が好き☆」って気持ちが伝わってきます。そんな気持ちををせいいっぱいアピールしました。
- その他の印象的なPR
- 谷内里早ちゃんや壁谷明音ちゃんの「ヴァイオリン」は、お嬢様っぽくてカッコいいし、小川千菜美ちゃんの「カエルキャラグッズ集め」も有名。一方、宮本優花ちゃんの「指パッチン」は、あんまり浸透しませんでした。。。
■PRの分量
記入欄を見てください。「氏名」や「生年月日」と比べ、縦の幅が1.5倍です。ということは、このスペースに書けるのは、最大2行となります。3行以上書くと、文字が自己PR以外の項目と比べ、極端に小さくなってしまいます。バランスが悪すぎるので、ここは2行にしてください。反対に、1行のみでスパッと言い切るのはOKです。
ということで、この自己PR欄の文字は、なるべく、字が小さくなりすぎないよう注意しつつ、1行〜2行で収めるようにします。
■好きなブランドの書き方
今年から新しくできた記入欄です。さて、困りました。どんな風に書いたらいいでしょうか。やっぱり、プリウリ賞があるということから、プリウリを持ち上げておいたほうがいいのでしょうか。それとも、自分なりに好きなブランドを書けばいいのでしょうか。はたまた、ピチレモンに広告を出してるブランドや、本誌によく取り上げられるブランドを書けばいいのでしょうか。
そこでちょっと、過去のオーディション合格者や、非オーデ現役ピチモの「好きなブランド」を確認してみましょう。
■現役ピチモの好きなブランド
志田友美 リズリサ、ココルル、Ruvap、WC 星野悠月 ブルークロスガールズ、マウジー 江野沢愛美 ROXY
本誌企画にて「好きなブランドは?」とピチモに質問する特集は、けっこう少ないものです。やぱり、人気モデルになればなるほど、各ブランドのカタログモデルとしてのお仕事もしている関係上、なかなか答えづらくなってしまうのかもしれません。また、ピチモのプリウリ賞受賞者は、当然プリウリを上げることになりますし・・・。
■好きなブランドはどう書くか?
ということで、合格前の応募者である身である私たち。特に、なんの遠慮も、誰に気兼ねもすることなく、ホントに好きなブランドをアピールすればOKです。もちろん、面接で「好きな理由」とかも聞かれることがあるかもしれないので、ちゃんとそのブランドについて「どうして好きなのか」「どんなところが好きなのか」を説明できるようにして置くことは必要です。
最後に、「個数」ですが、応募用紙に「いくつでもいいよ」と書いてあることから、とくに1つというより、2〜3個上げるといいかもしれません。ただし、「ゼッタイこれ!」っていうブランドがあ場合、それはそれで絶好のアピールになりますので、あえて1つだけ書くという作戦もアリです。
■「自己PR」と「好きなブランド」のまとめ
以上、いろいろ見てきましたが、最初に書いたとおり、また、前回の「応募用紙編」でも書いたとおり、はっきり言って「どうでもいい」のが現実です。「自己PR」や「好きなブランド」で、大きく差がついたり、ましてや、合否が決まったりすることは一切ありません。
よって、すでに写真が完璧に撮れており、比較的余裕のある人のみ、審査員の手が止まるような、「あっ」と言わせるような、「う〜ん」とうならせるような、そんな個性を出せるように心がけてみてください。
一方、まだ納得いく応募写真が撮れてないという人は、PRやブランドをうんぬんする資格はありません。とにかく、現時点では、写真にこそ100%の力を注いでください。