薔薇の迷夢

ピチレモンについて書かれた日記

4大ファッション誌の発行部数2010年最新版

■最新の部数データ
先日、2010年の1〜3月期における、『ピチレモン』『ニコラ』『ラブベリー』『ハナチュー』各誌の売上部数データが発表されました。(参考:社団法人日本雑誌協会

もちろん、今年2010年分の年間総合データが発表されるのは、ずっと後になりますので、現時点では、この第1四半期データ(1月〜3月分)が最新のものとなります。ということで、さっそく注目の結果を見ていきましょう。

なお、ピチ読的見所としては、当然ながら「去年の終わりに編集長が変わって、その後の部数はどうなったのか?」「今年がピチレ創刊25周年ということで、年明けから編集部はPRに力を入れているが、果たしてその成果は現れたのか?」。そしてなにより、「首位ニコラを逆転できるか?」などが上げられます。


■2010年1〜3月期「4大誌部数データ」


■4大誌の部数推移グラフ


■部数表&グラフの見方
上の「部数データ」は、年別の各誌の売上部数データです。過去3年分に加え、最新の2010年データが太字で一番上に入ってます。ただし、2010年は1〜3月期のみでの集計となってます。

2010年の欄にある「赤字」「青字」で書かれた小さい数字は、前年と比べた部数の増減を表わします。赤が前年比プラス、青が前年比マイナスを意味します。

下の「売上推移グラフ」は、年別の各誌の売上部数の推移をグラフにしたものです。青がニコラ、赤がピチレモン、緑がラブベリー、橙がハナチューとなります。


■1位:ニコラ(部数大幅アップ!)
ひと目で、ニコラの圧勝ということがわかります。ピチレを初めとする他誌が10万部前後なのに対し、ニコラだけが約23万部。ここまで来ると、もはや次元が違うといった感じ。なんと、2位のピチレに対して、8万部以上の大差をつけました。

そんなニコラの圧勝は、前年比増減を見てもあきらかです。ピチレがマイナス1万5千、ハナチューがマイナス2万、ラブベリーもわずかにマイナス。このように、各誌が揃って前年比マイナスを記録する中、ニコラだけは、前年からプラス2万以上。よって、過去最高の22万9千部という数字を記録したのでした。

なお、ニコラの強さは、グラフにもはっきりと現れています。他誌が、年々そろって下降している右下がりのグラフなのに対し、ニコラの青線だけは右上がり。毎年毎年上昇を続けています。まさに、現在の小中学生向けファッション誌の市場は、ニコラの「1人勝ち」ということが見て取れます。


■2位:ピチレ(部数減が止まらず)
編集長交代による新体制の下、誌面の変化、付録の変化など、かなり好評だったピチレモン。主要モデルも、前田希美ちゃん&黒田瑞貴ちゃんの完全ツートップ大勢を転換。現在は、清野菜名ちゃんを中心とした、志田友美ちゃん&黒田真友香ちゃん&江野沢愛美ちゃんの四天王大勢。これに、常連まえのん&みみちゃんの両ベテランと、山田朱莉ちゃん&反田有沙ちゃん&星野悠月ちゃんを加えた5人が続きます。(詳しくは、来週更新する「2010年上半期ピチモ本誌登場ランキング」で)

では、その成果は? 残念ながら、部数減という結果でした。それも1万5千という、大幅減。期待された、首位のニコラ逆転どころか、その差を詰めることさえかなわず、逆に2009年には4万部だった差が、なんとなんと8万まで広がってしまいました。。。


■逆転の望み
とはいえ、ピチレモンには、秘策があります。それが、なんといっても現在放送中の『すイエんサー』効果。NHKでのレギュラーは、現時点では他誌の持ち得ない、大きな大きな仕事。番組スタートが3月の終わりですので、まさに、今回の集計には反映されていないということになります。

また、モデルの卒業の件。ニコラは今月、西内まりやちゃん&日南響子ちゃんという2大エースが揃って卒業。もちろん現在の4大誌モデルの中で、最も一般知名度のある川口春奈ちゃんがいますが、それでも、まえのん&みみちゃん健在のピチレにとって、このことは多少のアドバンテージとなりえます。

以上の点から、次に発表される2010年4〜6月期に望みがつながります。


■3位:ラブベリー(部数維持)
ラブベリーは、相変わらず12万台を堅持。毎年、大きく増やすこともないですが、大きく減らすこともないラブベリー。いつも安定して、確実に12万を売り上げることから、しっかりとした固定読者を獲得し、根強い支持を得ていることが分かります。グラフを見ても、「緑線」だけは一直線となっています。


■4位:ハナチュー(部数大幅減が止まらず)
一方、ハナチューはさすがに厳しいです。ピチレも減っていますが、それに輪をかけて、急激な落ち込みが止まりません。過去、3万→3万と減らし、今回も2万の減。この2万減は、今期4誌の中で最悪です。ということで、たった3年で8万を失い、ほぼ部数が半分となってしまいました。


■まとめ
今回の日記を準備するに当たり、ピチレファンサイトの三月の転校生としては、「ピチレがどのくらいニコラとの差を詰められているか?」「もしかして逆転とかまで!?」など、期待と自信を持って臨んだんですが、実際の結果は驚きの部数大幅減・・・。期待が大きかった分、正直、かなりがっかりしました。

でも、落ち込んでばかりではいられません。ピチレには、前述の通り『すイエんサー』効果があります。また、まえのんの『ラブトキシック本』出版や、NHK『大河』出演だってあります。さらには、第18回オーディションで、藤井千帆ちゃんをはじめとする将来有望な新モデルも加入しました。

以上のような要因から、今度こそピチレの部数が上がることは確実。次回の集計こそ、ニコラにどれくらい迫れるか注目してみたいと思います。なお、次期データ「2010年4〜6月分」の部数発表は、8月ころになるようですので、それが発表され次第、日記に書きたいと思います。


■参考リンク
2004年〜2009年の過去6年分の「部数データ完全版」はこちら→「4大ファッション誌」部数比較
「2010年新ピチモ第一印象人気投票」の結果が出ました→「第一印象人気投票」結果発表