薔薇の迷夢

ピチレモンについて書かれた日記

(2)編集部主導

こちらは逆パターン。編集部によるオファーです。編集部が「この子をピチモにしたい!」「ぜひ、ピチモになってほしい!」。タレント名鑑や、ドラマ・雑誌などで活躍を見て目をつけます。さっそく事務所に連絡して、出演交渉。さらにはレギュラーモデル交渉となります。

事務所にとっても、ピチレモンは、今でこそ売り上げでニコラに抜かれしまいましたが、とはいえその伝統と実績からジュニアファッション誌ナンバーワンの地位は不動。タレント・女優へのステップアップとして、ピチモという仕事を断る理由はありません。

こうして、これまた両者の思惑が一致したところで、「非オーデ」ピチモが誕生となるわけです。こういったパターンの代表的な例としては、加地千尋や篠原愛実、菅谷梨沙子などが考えられます。

テレビ出演などで一定の知名度のある子、すでにファンが多数付いているであろう子をピチモに引っ張ってくることで、本誌の売り上げアップが計れるというわけです。タレントにとっても、それまで経験したことのない「モデル」という新しい分野のお仕事を経験でき、かつ小・中学生女子に浸透できるというメリットがあります。