薔薇の迷夢

ピチレモンについて書かれた日記

あらすじ

主人公は小学4年生の女の子、平瀬成美。家庭環境が原因で、どこへ行くにも唯一の友達「くまのぬいぐるみ」を手放す事が出来ず、周りから白い目で見られる。そして、クラスではいじめに遭い、ますますぬいぐるみとの二人きりの世界に入り込んでいく。

そんな時、両親が事故で死亡。母の親友の家へと引き取られることになる成美。「私のことを分かってくれない両親の死を悲しめず、逆に大好きなおばさんと暮らせる」ということを心の中で喜んでいる自分が許せず、不安定になる。

そんな成美に対し、引き取ったおばさんが粘り強く自分の子のようにやさしく接し続け、理解しようとし、やがてはお互い信頼しあうようになり、本当の親子以上の間柄になるというお話。